日本大学理工学部科学技術史料センター
 

谷 一郎文庫 資料紹介

 谷一郎先生は、戦前から戦後にかけて約60年間、日本の流体力学、とくに航空学に関係した流体力学で指導的な役割を果たされた。谷先生は、東京大学を1968(昭和43)年に定年退官された後、日本大学理工学部教授に就任されている。1990(平成2)年5月28日、谷先生がご逝去された際、航空宇宙技術研究所の研究室に所蔵されていた蔵書、雑誌、論文、関係資料等を航空宇宙工学科でお預かりした。それらの書籍等が文庫の元になっている。文庫には、谷先生の書かれたもの(研究ノート、講義録(コーネル大学とジョンズホプキンス大学、日大理工))も所蔵されている。谷先生の筆跡は、知る人ぞ知る素晴らしいもので、驚嘆に値する。また、100冊を越える洋書の中にも、かなり古い貴重な本が含まれている。
『流体力学特論』
  谷 一郎 著 (講義録・冊子)
流体力学特論 流体力学特論
『最密配列球』
  谷 一郎 著 1985 (直筆)
最密配列球 最密配列球
東京大学 航空研究所報告 (第197號)抄録
『單葉翼の空氣力學的特性を簡單に計算する方法』
  谷 一郎 著 1940 (冊子)
航空研究所報告(第197號) 航空研究所報告(第197號)