小林文次文庫 資料紹介
小林文次博士は、東京帝国大学工学部建築学科、同大学院を修了後、いくつかの大学で建築史を教授された後、1949(昭和24)年5月に日本大学工学部助教授に就任、1961(昭和36)年から教授、1983(昭和58)年8月28日に逝去された。
在職中にはフルブライト法による渡航費支給を受けて米国オレゴン大学に留学し、またユネスコの文化遺産部門を担う世界的組織ICOMOSの理事として国内外の文化財保護の活動にあたられた。
小林文庫はご遺族からの申し出により、膨大な蔵書の中から選ばれた建築関係の専門書和洋あわせて2,739冊が寄贈されたものである。
在職中にはフルブライト法による渡航費支給を受けて米国オレゴン大学に留学し、またユネスコの文化遺産部門を担う世界的組織ICOMOSの理事として国内外の文化財保護の活動にあたられた。
小林文庫はご遺族からの申し出により、膨大な蔵書の中から選ばれた建築関係の専門書和洋あわせて2,739冊が寄贈されたものである。
『ヨーロッパ建築序説』
ニコラウス・ペヴスナー著・小林文次訳 彰国社 1954
ニコラウス・ペヴスナー著・小林文次訳 彰国社 1954
ニコラウス・ペヴスナーはドイツで美術史を学び、英国建築を専攻して、博物館や大学の講師を経て英国に移り、ケンブリッジ大学美術科の教授となった。原著が執筆されたとき、‘The Architectural Review’の編集者としても有名であった。
小林文次博士はオレゴン大学の知人から原書を寄贈されたとあるが、ペヴスナー本人も友人のひとりであった。本書は建築を文化の一表現として把握しつつ、その発展について述べたもので、西ヨーロッパの建築史の中で、特に建築造形の持つ意味を浮き彫りにしている。写真や図も多用され、建築空間の理解を助ける構成となっており、当時のわが国の学生が西洋建築を学ぶための有益な教科書となった。
小林文次博士はオレゴン大学の知人から原書を寄贈されたとあるが、ペヴスナー本人も友人のひとりであった。本書は建築を文化の一表現として把握しつつ、その発展について述べたもので、西ヨーロッパの建築史の中で、特に建築造形の持つ意味を浮き彫りにしている。写真や図も多用され、建築空間の理解を助ける構成となっており、当時のわが国の学生が西洋建築を学ぶための有益な教科書となった。
『An outline of European architecture』
Nikolaus Pevsner Charles Scribner‛s Sons 1948
Nikolaus Pevsner Charles Scribner‛s Sons 1948
『ヨーロッパ建築序説』の原書。
『Eruopäleche Architektur:von den Anfängen bis zur Gegenwart』
Nikolaus Pevsner Presten-Verlag 1957
Nikolaus Pevsner Presten-Verlag 1957
『ヨーロッパ建築序説』のドイツ語翻訳。